ハイエース車中泊仕様 完成!バンライフ
2021-12-11
ハイエース車中泊仕様完成いたしました。
K様大変長らくお待たせいたしました。
製作期間約2カ月。汗
通常業務の合間での作業だったために予想以上に時間がかかってしまいました。
今回はかなり色々悩みながらの製作でした。
結果、お洒落かつ機能的に作れたと思います。
今回は右側にスライドドアがない車両をチョイスしました。
右側にスライドドアがない方が壁一面に板が張れるので雰囲気が断然違います。
仕様
ハイエース GLパッケージ
H27 73000km
ナビ、バックカメラ,ドライブレコーダー
内装板張り(ダウンライト取付)
内装塗装(ウグイス色)
シンク棚
ベット(スライド式)
サブバッテリー(1800W)
FFヒーター(べバスト)
レトロシートカバー
Rラダー
ペット用汚物入れ取付
目次
1.(天井)
2.(右側壁)
3.(左側壁)
4.(床)
5.(シートカバー取付)
6.(ベット製作)
7.(シンク棚製作&シンク取付)
8.(サブバッテリー)
9.(FFヒーター)
10.(ベット、シンク棚クリア塗装)
11.(Rラダー&ごみ箱)
12.(最後に)
1.(天井)
はじめは天井の板張りから始めました。
意外とスムーズに出来ました。
ハイエースは天井の骨組みがしっかりと入っているので板をカットすればあとは貼るだけですので比較的簡単です。
多少の凸凹があるのでスペーサーを入れて平に貼ります。
左右差が出ないようにセンターから張っていきます。
エンド部分のRはもともとついている天張りのRに合わせてカットします。
断熱材を入れる場合は先に貼っておくことをお勧めします。
ついでに色(オイルステイン、ニス)を入れる場合も張る前にやっておくといいと思います。
僕は最後にやったので大変でした。汗
ダウンライトの配線も先にしておいてください。
2.(右側壁)
何かあった時のためにあえてルーフと壁はつながずに別にスタートさせました。
ハイエースは各ピラー(柱)の面が平行なので貼ること自体は比較的簡単です。
しいて言えば板が長いので一人で貼るのは大変でした。
所々ボディーに固い場所があるので2.8mmのドリルで穴を空けてからビス打ちします。
シートベルト取付穴と仕切り棒取付ブラケットの穴は仮付けしながらの作業となります。
こちらも断熱、着色をしてからがいいと思います。
小窓部分の隙間はちょっと悩みました。
あとタイヤハウスのところも現物合わせなので何度もあわせて削りました。
3.(左側壁)
右側に比べるとかなり簡単です。
板が短いのでサクサク進みます。
はじめに右からやっていたのは正解でした。
4.(床)
ネットで見ると床の溝に細い木を入れてフラットにしてからやっている方が多かったです。
僕的にはあまりその重要性が理解できなかったので横ネタを入れてフォローリングを張ることにしました。
床にはビス打ちしたくないので両面テープで横ネタを貼り付けました。
断熱の意味でフロアカーペットは残して上から張りました。
(余談)床のビス打ちは錆腐食の原因になります。内側の壁や天井は直接水がかかることはありませんが、床に穴を空けると車の底にビスが出てしまいます。
その為直接水や湿気に触れてしまいます。
エンド部分は横ネタとフローリングの厚さを計って取り付けます。
両面テープで取付したのでどこらかもビスが見えません。
5.(シートカバー取付)
シートカバーはアルティナのレトロスタイルです。
他の車両で何度も使っていますがとてもしっかりしています。
特にキャメルはおすすめです。
6.(ベット製作)
今回のお客様の要望は通路が欲しいということだったので
通路の幅も確保しつつシンク棚幅もなりに。そしてベット展開はスムーズに。
かなり悩みました。
限られた空間の広さを出すにはベットの高さは低めにしなければ圧迫感が出てしまいます。
かといって低すぎるとベット下収納に影響が出てしまいます。
全てをクリアできるベットの高さ・・・・結論350mm
シンク棚の幅は330mmおしゃれシンクを設置して狭くもなく広過ぎず絶妙な幅です。
別途展開したときに1200mmの幅も確保できます。(ちなみに1200mm幅にするとニトリのセミダブルマットレスがシンデレラフィットします。)
全てが絶妙なサイズになっております。(笑)
7.(シンク棚製作&シンク取付)
棚は給排水タンクが3つ入るようにした事とタイヤハウスがあるところを隠しつつ収納スペースを作ること、あとは見えるところにビスを打たないことを念頭に製作いたしました。
は配管です。
シンク、蛇口の取付は天板に穴を空けて止めるだけなので簡単です。一番悩んだの
シンク排水穴、蛇口給水穴、ポンプ穴それぞれサイズが違うのでホームセンターでかなり探しました。
給水側にはシリコンホース、ポンプから蛇口までは変換ジョイントを使ってサイズ違いをクリアしました。
ジョイフルエーケーありがとう!
蛇口は家庭用をチョイスしたので別スイッチを付けました。
素敵です!
8.(サブバッテリー)
当初バッテリーの置き場所は運転席後ろの寒冷地仕様車のバッテリー置き場にと思っていましたが、後々のメンテや配線の取り回し、使い勝手を考えた結果
ベット下のスペースにすべてを収めました。
インバーター本体にUSBの差し込みと100Vの差し込みが3つあったのでインバーター本体の表面だけを見せる形にしました。
バッテリーゲージとFFヒーターのつまみも埋め込みします。
綺麗に収まりました。
9.(FFヒーター)
ネット情報ではハイエースの場合左スライドドアのステップに取り付けているものが多かったので参考にさせてもらいました。
実際作業をしてみても吸排気や燃料の取り出し電源もベット下の作ったこともありとてもスムーズに取付できました。
ハイエースでFFヒーターを取付する場合はこの場所はオススメです。
ただ試運転してもなかなか点火せず焦りました。
燃料が来ていないのかと思い直接容器の軽油を吸わせてチャレンジ。
何度かオンオフしているうちに点火。
あたたかい風が出てきて感動でした。結局エアかみが原因のようでした。
取説に書いてありました。汗
最後にステップ廻りに板を張ってFFヒーター本体を隠します。
吹き出し口は丸くカットして出しました。
10.(ベット、シンク棚クリア塗装)
ベット、シンク棚に使った木材は杉です。クリアを塗ると色が濃くなりいい風合いになります。
予想通りです。室内の雰囲気も格段に良くなりました。
11.(Rラダー&ごみ箱)
ペットの汚物を入れるゴミ箱を設置したいとのことでRラダーを取付いたしました。
ゴミ箱本体は家庭用のものです。U字ボルト、ステー、クッションゴムを使って取付しました。
最後にナビ、バックカメラ、ドラレコを取付して完成です。
12.(最後に)
今回はお客様のおかげでハイエース車中泊仕様を製作させていただくことができました。
最初にご来店頂いた時にエブリィ車中泊仕様を検討されていましたが、大き目な車で出来ないかということでハイエースでの製作の運びとなりました。
エブリィ車中泊車の仕上がりは見て頂いたもののハイエースではどんな仕上がりになるのかもわからないのにご依頼頂いたことは大変うれしいことです。
「エブリィのような感じでハイエースで作ってほしい」と言われ何の根拠もなかったけど作れると思ってしまいました。
最高にお洒落で使いやすいものを作ると決意しました。
サブバッテリーやFFヒーターの取付も初めてでしたがネットの情報にはたくさん助けられました。
今できることを精一杯させて頂いたつもりです。
使用していく中で不具合や至らないこともあるかと思います。
是非改善すべき点など教えて頂きたいです。
今後の商品づくりに役立てていきます。
はじめてハイエースでの製作とても楽しかったですし大変勉強になりました。
本当にありがとうございました。